人からはじまる、まちづくり

週刊イツノマ まちづくり教育

楽しいは自分でつくれる。都農町の小学校3校で「ワクワク教室」実施

イツノマが都農町教育委員会から受託して企画する小学校3校での「ワクワク教室」がはじまりました。

イツノマは、2021年から都農中学校で総合学習「つの未来学」を各学年15時間ずつ実施してきました。今年から2年・3年は年間24時間に増枠、さらに、より小中一貫で総合学習・探究学習を強化していきたいとの教育委員会のご意向を受け、今年度から、都農町内の小学校3校で、6年生を対象に、各校年間15時間の総合学習「つの学」を開講しています。

総合学習・探究学習では、好きを見つけて、企画として深めて提案する、というサイクルで終わりがちなので、イツノマとしては、図工の時間も活用させていただき、企画・提案から試作(プロトタイピング)まで子どもたちと体験していきたいなと考えています。

「つの学」の15時間と別枠で、主に造形あそびをテーマに「ワクワク教室」を3校の5年生を対象に実施することになりました。

造形あそびのパートナー講師として、新渡戸文化高校でVIVI STOP NITOBEを運営、元小学校の図工教員でもあった山内佑輔さんをお迎えしました。

①ゴム玉あそび

山内佑輔さんと一緒に都農町へ来ていただいた、東京造形大学の石賀教授が、中国人からもらったという何メートルにも伸びる謎のゴム玉8つで造形あそび。

5年生たちは、校内のどこにゴムをはったら面白くなるか、場所探しに。

結果、階段、家庭科室、校庭と、自然と3チームに。

階段に張り巡らされたゴムを見つけた低学年が、休み時間、歓声をあげて駆け寄ってきて夢中に。

それを見てる5年生の表情が嬉しそうなのが印象的

たった2時間で、新しい宝探しゲームができたり

ボルダリングのようなアスレチックになったり

子どもの創造性爆発!ほんどすごいですよ〜。

これはまちづくりの原型

日ごろ見ている何気ない風景を、自分たち自身で面白くする体験、という石賀教授に大共感!!

②新聞あそび

新聞紙だけで教室を自由に楽しく!

「どうやれば新聞が一番長くなるかな?」と山内さんからの問いだけで、小学生たちはさまざまな角度や切り方で新聞をちぎりはじめます。

教室を新聞紙だけで「おばけ屋敷」に

子どもはルールづくりの天才!的当てゲームの完成

スタバのようなお店をつくるとだけ言ってカウンターづくり

③端材と紙コップあそび

木端材と紙コップ4,800個の造形あそび。正解はない!「これまでの授業で一番楽しかった」と小学生から。ぼくらも大事にしている「面白がり力」を小学生たちと一緒に養いたい。なにもない過疎地だからこそ自分でつくれることが多い。

木端材を夢中になってとってきて、誰が一番高く積めるか?

木端材に4,800個の紙コップを重ね合わせるとなにができる?

2時間あっという間。子どもたちは「楽しいを自分でつくる天才」

これからも、「つの学」と「ワクワク教室」をセットにして、子どもたちに

思いつく→言ってみる→やってみる→気づく

のサイクルを習慣化してもらいたいと思ってます。

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