2020年10月8日(木)
宮崎県都城商工会議所主催 まちづくり講演会
弊社代表取締役の中川が講師としてお話させていただきました。
「これからのまちづくりに必要なもの」と題し、
まちづくりの重要なポイント
- 教育
- 医療
- デジタル
について自らの経験と事例を紹介。
教育では、2019年4月に長野県南佐久郡佐久穂町に開校した、日本で初めてのイエナプランスクールや公立でイエナプランを実施している広島県福山市立常石小学校を紹介し、まちづくりにおいての教育の重要性や人口増加などを解説。
イエナプラン(オランダの教育メソッド)
イエナプラン教育とは「一人ひとりを尊重しながら自律と共生を学ぶオープンモデルの教育」です。個性の尊重や対話を重視した指導が行われています。
医療では、町が一体となって地域内でサポートし合う「地域包括ケアシステム」を紹介。少子高齢化、人口減少、医師が不足する地方は既存の介護保険サービスだけでは高齢者を支え切れない状況になりつつあります。
地域包括ケアシステム
地域に住んでいる高齢者が、住み慣れた地域で自分らしい生活を人生の最後まで持続できるように、医療・介護・介護予防・住まい・生活支援などのサービスを、日常生活圏域で一体的に提供することを目指す体制のことです。
デジタルでは、人口1万人の都農町の事例を紹介。
全世帯のインターネット環境を整備、全ての子育て世帯と高齢者世帯ににタブレットを配布が決まり、町民と行政双方向型のポータルサイトを今年度末までに開設。高齢者世帯には、地域の若者組織が個別で説明する予定です。
今回のテーマ
2020年〜
これからの10年。新型コロナウイルスも相まり、先々を見通すのは困難ですが、これまでに比べれば「カネ」「モノ」の重要性は相対的には下がり、より一層「ヒト」と「データ」が重要になる、と都農町で日々まちづくりをしながら実感しています。
全国的に建物も商品もありふれ、特に、人口減少している地方においてはなおさらのこと。地方に不足しているのは「ヒト」と「データ」です。
デジタルというと、急にスマートシティっぽく、何か地元の高齢者からするとさらにシャッターをおろしたくなるわからなさと冷たさを感じやすいもの。デジタルともっと仲良く、デジタルを介して友だちを増やす感覚で、デジタル化を推進していきたいと思います。