人からはじまる、まちづくり

ザ・まちづくり

こども参画まちづくりのロールモデル、スウェーデンの「若者協議会」

ザ・まちづくり 1号

まちづくり会社イツノマがピックアップする最新まちづくりニュース「ザ・まちづくり」記念すべき第1号は、3年前の記事で最新ではないのですが、イツノマが「こども参画まちづくり」を進める上で、最も参考にした内容でしたのでご紹介させていただきます。

PRESIDENT Online(2021/08/06)両角達平氏

スウェーデンでは12歳が「税金で170万円のウォータースライダーをレンタル」を決められる

若者投票率85%を育む「社会参画」

https://president.jp/articles/photo/48480

福祉の国として知られる北欧・スウェーデンでは、若者の投票率が85%と日本の約30%を大きく突き放している。

若者協議会が全国で組成され、若者世代の声を反映させ、まちづくりを若者自らの手で行う環境が整っています。

スウェーデンの西にある人口規模第二の都市ヨーテボリ市には若者協議会があり、毎年30万スウェーデンクローナ(約350万円)の予算が市から充てられており、活動費として使うことができます。

若者協議会は、ウォータースライダーを借りる目的を「ヨーテボリのすべての若者が出会う場となり、若者の社会統合を促進し、若者協議会の活動を広めること」と掲げて、ヨーテボリ市と協議をしました。

最終的には、予算の許可が下り、提案・実現に至っています。

ウォータースライダーという、楽しそうでわかりやすいものが論点になるのが面白いなと思いました。

政策というと、どうしても政治色が強くなり、簡単には意見を言えないオーラがつきまといがちですが、これなら、気軽に意見も言えそうですね。

若者協議会の設置はヨーテボリ市の議会(Kommunfullmäktige)により、2004年に決定されました。市議会に議席を持つすべての政党の市議が、若者協議会と直接会合をする義務が命じられました。

ヨーテボリ市のように、義務づけをすることが肝ですね。

★ヨーテボリ市若者協議会 Göteborgs Ungdomsråd

【対象年齢】12~17歳

【会員数】101人(メンバー81人、理事20人)

【理念】

●若者が行政、政治家に影響力を発揮できるようになること

●若者自身が話し合う内容を決めること

【予算】年間350万円

【組織】学校委員会、人道委員会、文化・余暇委員会、都市委員会、活性化委員会

【主な活動】

●政治家や行政への提言・質問・意見具申

●活動の企画・実施

●委員会の開催

【最近の活動】

●地方選挙における16歳選挙権の導入の提言

●若者の公共交通機関の時間限定の無償利用可(実現)

●ウォータースライダー祭りの開催(2015年)

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