人からはじまる、まちづくり

週刊イツノマ

弊社代表 中川が出場した国内最大級の起業家カンファレンス「ICCサミットFUKUOKA2024」の様子をお届けします!

弊社代表 中川が出場した、国内最大級の起業家カンファレンス、ICCサミットFUKUOKA2024。ソーシャルグッド・カタパルト部門にて「まちづくり✖️教育でUターンしたくなる町をめざす」ことをテーマにプレゼンさせていただきました。

 先日、ICC公式サイトにて7分間のプレゼン動画と全文の文字起こしが公開されましたので、週刊イツノマでもプレゼン内容のサマリーと、出場にいたった背景をご紹介いたします。

そもそもICCサミットとは?

 年に2回開催されている国内最大級の起業家カンファレンスがICCサミットです。

 起業家を中心に、全国から1,200人近くの猛者が集まり、3泊4日合宿の様相で真剣に議論しあう特別な「場」が醸成されています。

ICCサミットは「ともに学び、ともに産業を創る。」を理念として掲げて、参加者同士が完全にフラットなスタンスで、朝から晩まで真剣に学び合い、交流しあうイベントです。

 ICCサミット内の7分間のプレゼンは「カタパルト」と呼ばれており、400名以上の登壇者が7つのカタパルトに分かれて競いあいます。今回中川はICC FUKUOKA 2024「ソーシャルグッド・カタパルト – 社会課題の解決への挑戦- 」に選出され、登壇いたしました。

プレゼンのサマリー

 少しだけプレゼン内容をご紹介させていただきます。

「今年小学校を卒業する89人のうち、いったい何人が10年後も都農町に住み続け、働いているのだろう?」

人口1万人の町ならではの実測値をもとにした課題提起からプレゼンはスタートしました。

 現状のままでは、10年後も都農町に住み続け、働き続ける人数は限りなくゼロに近いのではないか?未来をつくるために、子どもたちにフォーカスした施策を打つ必要があるのではないか?

そんな思いが、これからご紹介する4つの具体的な取り組みの根底にあります。

そこで掲げたビジョンが「Uターンしたくなるまち」です。

このビジョンを実現する障壁となっているのが「仕事がないこと」と「まちがつまらないこと」なので、こどもたちが自分で仕事をつくれるようになったり、自分でまちを変えられるようになったりするためのお手伝いをしています。

 

 1つ目の活動が「つの未来学」です。都農中学校の総合学習として、各学年で年間15時間の授業を担当させていただき、まちづくりをテーマに探究をしています。

 2つ目の活動は、ゼロカーボンを推進する小中学生チーム「Green Hope」です。2050年の当事者である小中学生が政策を提言する「ゼロカーボンU-18議会」を、都農町に創設しました。

 3つ目の活動は、ゼロカーボン施策を具現化するためのイベント「みちくさ市」です。「花とみどりで商店街を元気に!」をコンセプトに、商店街の空き地で毎月「みちくさ市」を開催しました。

 最後4つ目の活動は「まちづくり部」です。「まちづくりに興味を持った中学生と、もっとアクションを起こしたい、起業体験もしてもらいたい」という思いで、地域クラブとして発足。6名のメンバーが週4日活動しています。目下の興味は「稼ぐこと」で、みちくさ市で出店しています。

 以上4つの活動を通して「Uターンしたくなるまち」というビジョンの実現を目指しています。

 最後に1つのエピソードをご紹介して、プレゼンを締めさせていただきます。

宮崎大学医学部で、まちづくりの講義を行なった際、1人だけ都農町出身の方がいらっしゃいました。

その方が「私は、都農町がいやで、中学から町外の学校に通っています。だけど、今の都農町のまちづくりの話を聞いて、現在の都農中学校であれば通ってみたいと思いました。医師免許を取得したら、都農町で働きたいです!」と、力強く言ってくださったのです。

このような言葉を、1人でも多くの方から頂くことが、僕の残りの人生におけるミッションであると考えています。

都農町のこどもたちに、ぜひ、会いに来てください。

「人からはじまる、まちづくり」――株式会社イツノマでした。ありがとうございました。

 以上がICCサミットでの7分間のプレゼンのサマリーです。フルバージョンの動画と全文の文字起こしはこちらからご確認いただけます。

https://industry-co-creation.com/catapult/102762

ICC出場の背景とこれからやりたいこと

 最後に今回のICC出場の背景と、これからイツノマとして目指していくことをご紹介いたします。

 他の多くのプレゼンテーターとは異なり、今回弊社としては資金調達や上場の目標はありませんでした。それにもかかわらず出場したのは、雇用を生み出す産業をつくりだす必要があると感じたためです。

 過疎地でのまちづくりに4年以上かかわるなかで、中川は「雇用を生み出せるような産業がないこと」そして「起業家を支援するような環境が、過疎地は絶対的に少ないこと」が最大の課題であると結論づけました。

そこで「ともに学び、ともに産業を創る。」を理念として掲げる起業家支援カンファレンスであるICCに、自ら出場して体験させていただきました。

実際に参加してみると想定以上の収穫があり、孤独に悩まされがちな過疎地の起業家/経営者にとってはありがたすぎる4日間だったといいます。

こうしたICCのような場を地方でも実現するべく、実際に具体的なアクションもはじまっています。その1つが4月からはじまった「ALAガーデン」です。

宮崎県で、
・自分を変えたい
・町をよくしたい
・新しいことに挑戦したい
・起業したい
というような思いをもつ人たちが集まり、互いにフィードバックしあえる場をめざして、月に1回開催しているのが「ALAガーデン」というイベントです。

 2月のICCでの経験をふまえて企画し、4月から毎月開催しております。こうした1つ1つの積み重ねから「ちょっとチャレンジしてみようかな」という前向きな人が増えたり、すでにチャレンジ中の人が互いに刺激しあい、さらに成長していったりするような場を地方から作っていきます。

7月は20日、8月は24日にALAガーデンを開催予定です。ぜひお気軽にお越しください。

https://ala-tsuno.com/college

関連記事

相談してみる TOP