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週刊イツノマ

都農ワイン 前社長 小畑さんをゲストにお迎えした、7月ALAガーデンの開催レポート

1. 7月ALAガーデンは、都農ワイン前社長 小畑さんがゲスト!

毎月1回、イツノマが経営するHOSTEL ALAをフル活用して、新しいコトを起こすためのヒントを、いろんな地域のいろんな職種の人たちと見つけるALAガーデンを7/20(土)に実施。今月で4回目を迎えました。

ゲストは、都農ワイン前社長で醸造家の小畑暁さん。

現社長の赤尾誠二さんと二人三脚で、高温多湿でワイン不適の地といわれた宮崎県都農町において創業し、九州最大級のワイナリーにまで育てあげました。

2. 「まちづくりカレッジ」での小畑さんのお話

トークセッション「まちづくりカレッジ」では、弊社代表 中川が、2時間ではおさまりきらない小畑さん28年の奮闘記を引き出していきました。

弊社代表 中川が2020年に都農町に移住して以来、リスペクトしつづけているのが小畑さんだと言います。

今回のまちづくりカレッジでは、ワインに限らず、新しいコトを起こしたい人が聞いても参考になるようなお話を体系的に引き出すことを目標に企画・準備をすすめました。

そこで今回は、5つの視点からインタビューを実施することに!週刊イツノマではその一部をお届けします!

たとえば「ビジョン」の項目では、こんなお話が聞けました。

まだワイナリーが創業する以前の1996年、都農町にワイン醸造家として招かれた小畑さんが町長とはじめての面談で言ったことは「世界に通じるワインをつくる」だったそう。

なぜ1万人の過疎地で、そこまで言い切れたんですかと質問すると、こんな答えが返ってきました。

いい加減なやつはすぐ世界とか言うんだよ 笑
でも本気でした。
ぼくみたいなバカなやつが最初の壁を壊さないと、突き抜けられなかったんじゃないか。
ワインは世界商品なんです。ここが普通の商品と違うところ。
調べようと思ったら海外の人は都農ワインを調べられるんです。
当時も。見てる人は見てるという意識がありました。

「商品」について深ぼっているときには、こんなエピソードも。

「いいブドウが、いいワインをつくる」と言い切る小畑さんは、過去に地元のブドウ農家さんと取っ組み合いの喧嘩していたという伝説も(笑)。その真相を聞いてみると、こんなお話をしてくださいました。

ブドウ農家にしてみれば、売れないブドウでいい、と考えていたんでしょうね。ぶつかりあいました。
彼らはワインの原料用のブドウをつくってるわけじゃない、生食用のブドウをつくっていることに誇りをもっています。
一方、ぼくは、ワイン用のいいブドウがほしい、どうでもいいブドウでワインはつくれない、そんな誇りと誇りのぶつかり合い。
でもお互いの誇りを理解しあえてからは、とても仲良くなりました。

そのほか「商品」「設備」「人材」について伺った内容については、こちらからご覧ください。

https://note.com/keibun_nakagawa/n/nfe2d9ae4b461

最後に、若者に向けた「3つのメッセージ」をお伺いしました。その中から1つのメッセージをご紹介します。

そのメッセージとは「すぐ、やってみるのが大事だ」ということ。

すぐやってダメだったら、すぐやめればいい。
理屈はあとからつければいい。
大学時代の実験科学からきてる習慣かな。
実験してから理屈を考える。
仮説を立てて直感で判断する。
いままで生きてきた訓練の上で直感があるから、必ず理屈はある。
なにやりたい?と聞かれたら、迷わず直感を言います。後ろから理屈がついてくると信じてるので。

3. まちづくりカレッジのあとは、外に出て都農ワインで乾杯!

みんなでかんぱーい!地鶏やプチBBQとともに、都農ワインをたっぷりお楽しみいただきました。

小畑さんにもそのままご参加いただいて、都農ワイン片手にリラックストーク。

なんと今回は北海道からALAガーデンのためだけにきてくださったゲストも!

北海道の3,000人の町、上川町から来てくださった絹張蝦夷丸さん。小畑さんのお話と都農ワインを囲んでの夕べに大満足してくださいました。

その他にも、鹿児島から7人の若者たちを引き連れ、ALAガーデンのためだけに日帰り強行参加してくださった方や

地元の中学生に、リピート参加のご家族連れの方など。多様な世代、職種の方々が混ざり合うALAガーデンらしいカオスな夜となりました。

次回8月は「まちづくり×地方キャリア」をテーマに8月24(土)に開催いたします!

「地方で働くってどうなの?」「まちづくりを仕事にするには、どうしたらいいの?」などなど、イツノマで働くメンバーの実体験も踏まえてお届けいたします!

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