「教育の島」を長期総合戦略で掲げる広島県大崎上島町(人口7,000人の瀬戸内海にある離島)の一般社団法人まなびのみなと様が、都農町まで視察に来てくださいました(なんと車で片道8時間!)。
「まちづくり×教育」「1万人以下の町の規模」「教員でない立ち位置」など弊社との共通点が多く、他の自治体でのまちづくりでも参考になりそうな情報があったので、簡単に1泊2日の視察の様子をレポートいたします。
今回の視察の背景
人口7,000人の大崎上島町は、広島県の瀬戸内海にある島のうち、唯一橋で渡れない島。島唯一の県立高校、大崎海星高校の廃校危機を契機に、町をあげて「教育の島」をかかげ、教育の魅力化に取り組まれています。
今回、視察に来てくださったのは、2019年に発足した「一般社団法人 まなびのみなと」代表 取釜さんをはじめ6名のみなさん。
この後もう少し詳しくご紹介しますが、5年間にわたり「島チャレ」「ミカタカフェ」など、学生と大人をかきまぜるような先進的なまちづくりをされてきました。
一方で、プロジェクト数や所属メンバーがふえ、法人としてビジョンの再整理が必要なタイミングになったとのことで、ビジョン合宿と弊社の「子ども参画まちづくり」の視察を兼ね、遠路はるばるお越しくださいました。
お互いのまちづくり事例をシェア
ご到着後、まずは町内をご案内。都農ワイナリーや都農神社などの観光スポットはもちろん、弊社が取り組んだ空き家のリノベ物件や商店街再生のための取り組み現場を見ていただきました。
町内ツアーのあとは、さっそくお互いのまちづくり事例をシェア!
弊社より、今回の視察の主目的である宮崎県都農町での「子ども参画まちづくり」について、じっくりご説明させていただきました。
【まちづくり教育の取り組み】
・都農中学校総合学習「つの未来学」(各学年年間15-24時間)
・都農中学校数学等補講「つの未来塾」(有志20名前後、毎週木曜日)
・小学生ゼロカーボン推進チーム「GreenHope」(毎週水曜日)
・中学生地域クラブ「まちづくり部」(毎週月火木金)
・都農町内小学校3校総合学習+図工「つの学」(各校年間15時間)
・都農町内小学校3校造形あそび授業(各校年間4時間)
詳しくは、HP内「WORKS→まちづくり教育」をご覧ください。
https://itsunoma.co.jp/category/achievements/education
後半パートでは、大崎上島町でのお取り組みを教えていただきました。
・島唯一の県立高校 大崎海星高校の魅力化プロジェクトについて
・生涯学習領域における取り組みである、チャレンジする大人のコミュニティ運営「島チャレ」について
・高校生が運営し、中高生の横の繋がりや地域住民との繋がりをつくる「ミカタカフェ」について
などなど、同じく人口1万人以下の規模の自治体でまちづくりに取り組む私たち自身、大変共感し参考になるお話ばかりでした。
まちづくり部の中学生と交流
事例をお互いにシェアした後は、実際に生の現場を見に行きましょう!ということで、弊社の子ども参画まちづくりの事例の1つ「まちづくり部」を見学していただきました。
お互いに即興で自己紹介をしたり、まちづくり部の中学生が立ち上げたYouTubeチャンネル「つのさんぽ」の動画を見ていただいたり。
日頃から中高生と一緒に過ごしているみなさんなので、都農町の中学生たちともすぐに打ち解け、ごくごく自然な雰囲気で互いに交流。中学生たちも、よそゆきゼロのいつもどおりの対応でした(笑)。
話はつきず、意見交換(飲み会)は深夜まで
まちづくり部の視察を終えたあとは、町内の居酒屋で懇親会。
都農町が誇る 地鶏と都農ワインをたっぷりとご堪能いただきました。
2次会に入っても話は尽きず、意見交換会という名の飲み会は深夜まで。
同じようなビジョンを掲げつつも、組織形態など異なる部分もある両社。弊社は、メンバー3人で、全員100%コミットの株式会社であるのに対して、まなびのみなとさんはメンバー14人で、ほとんどのみなさんが副業として関わっている一般社団法人。互いの悩みに大いに共感しつつ、多くの刺激と学びをいただく1泊2日となりました。
小さな規模の自治体でまちづくりに取り組むプレイヤー同士、お互いの取り組みや経験をシェアする効果を再認識。これからも多くのみなさまと交流したいと、改めて強く感じました。
イツノマでは、常時視察をお受けしております。
わかりやすく要点を絞って2時間でお伝えする「視察プラン」から、ニーズやお困りごとに合わせて1泊2日フルオーダーメイドのツアーをご提供する「スタディツアープラン」まで。リンク先より、ぜひお気軽にお問い合わせください。